藤枝市で開業した生きるチカラ塾!私が教師を辞めた理由。※中編

藤枝市で開業した生きるチカラ塾!私が教師を辞めた理由。※中編

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※前編の続きになります。前編をご覧になっていない方はぜひそちらからご覧ください。

 

悪循環に陥りました。

それでも担任していたクラスの子たちが大好きだったし、周りの先生方にもとてもよくしていただいていたので初任者2年目も何とか乗り切りました。

そして初任者3年目。6年生を担任しました。学年の先生も、クラスの子たちも本当に良かったです。こんなに恵まれた環境はなかなかないと自負できるほどでした。それでも、昨年の1年間で文科省や教育委員会に対して抱いた不信感は私の心をだんだんと蝕んでいったのです。自分でも気がつかないうちに…

また、コロナによる追い打ちもあったと思います。休校になり、子ども達と1ヶ月ほど接しない時間があり、割と時間ができたため、いろいろ考える時間になってしまったのです。もうそのころには逃げ出したい気持ちと頑張らなきゃという気持ちが毎日戦っていました。朝起きるのはつらいし、運転中もトラックが突っ込んできてくれないかなとか、今電柱に突っ込んだら楽になるかなとか、そんなことばかり考えていました。でも、家庭があるし、子どもも養わなければならないし、自分が甘えているだけなのではないか、適当にやっていればいいじゃないかと自分で自分を説得する日々でした。しかし、いざクラスの子たちを目の前にすると不思議なものでエンジンがかかってきてしまうんですよね。この子たちにはいい教育を届けたいと思ってしまうんです。手を抜いちゃだめだと思っちゃうんです。それがさらに自分を追い込んでいることになると分かっていても。

ここだけの話、実は、数回学校に体調不良と嘘をついて休んだこともあるんです。今になって思えば、心が病んでいたので嘘ではなかったんですけどね。(笑)

嘘をついて休んでもその日は気持ちは楽になりますが、結局、前日&当日の業務+学習の遅れを取り戻すことに追われることに忙しさ倍増、さらに代わりに入ってくれた先生に申し訳ないという気持ちや嘘をついたという罪悪感に苛まれるため、何一ついいことはありませんでした。

当時を振り返ると完全に自分へのSOSサインでした。きっと無意識に自分の心を守るために現実逃避という形で嘘をついて心の安定を保とうとしていたのでしょう。嘘をついて休んでいなければ最悪自殺していたかも知れません。自殺まではいかなくとも、わざと大けがをしていたかもしれません。

そんな中、さらに追い打ちをかけるようなことがおきました。それはGIGAスクールです。簡単に言えば児童・生徒たちに一人1台ずつタブレットを持たせよう。それで出欠確認をしたり授業に活かしたりしようというものです。これは国の方針です。

これについても思うところがありました。タブレットを配布することや、授業に活かせるようにすること自体はとても賛成です。もうそういう時代ですからね。時代の流れには逆らえません。しかし、タブレットを配布することによって生じる様々な問題は全てこちらに丸投げでした。例えば保管の仕方はどうするか、落として壊してしまったら誰が弁償するのかなど。そういった簡単に予測できるであろう問題に対して国は、現場で考えなさいと丸投げしたのです。丸投げは言い過ぎかもしれませんが、少なくとも私にはそう感じました。国から方針が出ないからといって予想される問題を放っておくわけにもいきません。日々、担当の先生方が放課後集まってはどうするか会議をしていました。それが定時を過ぎてもです。

もうこのあたりから学校教育には不満がかなり溜まっていました。目の前には四則演算すらままならない子もいれば、漢字の読み書きが得意でない子もいる。運動が苦手な子もいる。もちろんその反対も。真に力を入れるべきものは何だろう。子どもたちが真に求めているものは何だろう。タブレットなんて放っておいても子どもは勝手に使いこなすでしょう。それ、今考えなきゃ駄目ですか?その考える時間を教材研究に費やした方がよっほど子どものためになりませんか?

自然と表情も暗くなっていたでしょう。それでも子どもたちの前では笑顔でいなくてはならない。それも辛かったですね。好きな人たちの前で無理して笑顔でいるのって結構しんどいですよ。

今回はここまでにします。前編、中編とご覧いただきありがとうございました!

次回はいよいよ後編です!最後までご覧いただけたら幸いです☻

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